こんにちは。今日からブログを始めます。このブログでは日々の生活の中で愛おしいと思った瞬間について書いていこうと思います。私の職業は医師ですが、最近とても忙しく、疲弊する日々を送っていました。自分の人生をもう一度見直すためにブログを書くことにしました。内容が他の誰かの心に響くことがあれば幸いです。
最近、歩いていたらひまわりの花を見かけました。
「大好きなひまわりが育って大きな花を咲かせる瞬間」は私にとって愛おしい瞬間です。
ひまわりについては次のようなエピソードがあります。
私が小学校1年生の時、友達からひまわりの種をたくさんもらいました。
その種をまだ何も植えていない祖母の畑に一つ一つ蒔きました。そして、じょうろで丁寧に水を撒きました。
数週間後、たくさんの芽が畑からまっすぐに伸びてきました。何も植えていないはずの畑から芽がたくさん出てきたので、祖母はびっくりしました。「この芽は何でしょう!」
私は祖母に「ひまわりの種を蒔いたんだよ」と言いました。祖母は怒ることなく、「そうかー。すごいね。たくさん芽が出てきたね。でも、ごめんね。この畑はおばあちゃんが野菜を植えたいから、家の庭に移していいかな?」と言って、すべての芽を庭に植えかえてくれました。
植えかえたひまわりの芽はどんどん大きくなり、夏に大きな花を咲かせました。
ひまわりの花から落ちた種は次の年に、また大輪のひまわりの花を咲かせました。
それから毎年毎年ひまわりの花が咲きました。ひまわりはいつも、祖母と私を見つめていてくれました。
それから時がたって、私は大きくなりました。祖母はもうこの世にいません。
今年の夏もひまわりの花は咲いています。私はひまわりを見ると祖母を思い出します。つらい時、悲しい時、ひまわりは咲いて私を励まし続けます。
昔、愛おしいと感じた瞬間の記憶は私たちを支えてくれます。そのような瞬間にたくさん巡り合えれば良いと思います。