チェロのように

愛おしい瞬間について書いていきます。

積極的ニヒリズム

 昔、時折私の心に浮かんできたことがあります。

 

いつか死ぬのに、今これをして何の意味があるんだろう。

 

世界や人間の存在に価値や意味がないと捉える立場を「ニヒリズム」と言います。

 

哲学者ニーチェニヒリズムに対峙する2つの態度について述べています。

 

●消極的ニヒリズム:無意味な事態に絶望し、その時々の状況にただ流されて生きる態度

 

●積極的ニヒリズム:すべてが無価値・仮象でも、前向きに捉える生き方。自ら積極的に意味を生み出し、一瞬一瞬を懸命に生きる態度。

 

どうせ死ぬ、何をやっても同じ、生きている意味なんてないと思った時、人生を投げ出してしまうような前者の生き方を選ぶか、人生にもともと超越的な意味はなくても積極的に自ら意味を作り出そうとする後者の態度を選ぶかの違いです。

 

建築家安藤忠雄さんの以下の言葉は積極的ニヒリズムの立場を表しているように思います。

 

「人生というものは所詮どちらに転んでも大した違いはない。ならば闘って、自分の目指すこと、信じることを貫き通せばいいのだ」

 

また、長州藩の志士、高杉晋作の辞世の句も積極的ニヒリズムの姿勢を表していると思います。

 

「おもしろき こともなき世を おもしろく」

 

私は時折消極的ニヒリズムに呑み込まれそうになりながら、積極的ニヒリズムにまた戻ってきます。

 

人生一回きり、自分の人生に立ち向かいます。

 

 

 

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